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インフルエンザの検査方法

インフルエンザウイルスというのは、気道に感染し、鼻腔や咽頭に存在するという性質を持つ為、次の3種類の検体を用いる事で検査を行っていきます。まず1つ目。鼻腔ぬぐい液は、外鼻孔から細い綿棒を入れて鼻腔粘膜を軽くこする事で綿棒に付着させて採取します。一般的にインフルエンザの検査と聞いて思い浮かぶのはこれかもしれませんね。続いて咽頭ぬぐい液。綿棒を口腔から挿入して咽頭全体、具体的には咽頭後壁(喉を覗いた時に奥に見える壁)、口蓋垂(いわゆるのどちんこ)、口蓋扁桃(口蓋垂の左右に存在)をこすって採取します。最後に鼻腔吸引液は、鼻腔に吸収器の片方の管を挿入して吸引側を陰圧にして吸い出すという仕組みで採取します。いずれにしても、高熱の辛い中で行う検査になりますが、ある程度の液量が採取出来ないと陽性に出ないので我慢してもらいたい検査になります。採取した液体を特殊な試薬を用いて抗原を溶け出せるように準備します。抗体が含まれる検査キットに敵かし、反応液を加えます。発色すると陽性と判断されます。本検査で陰性だった場合でも、インフルエンザを否定する事はできません。インフルエンザにかかっていても、検査のタイミングが早すぎた為に十分な抗原が採取できなかったという可能性もあります。ですので陰性の場合には、臨床症状や他の検査から総合的に判断する事となります。